日本の生産性が低い真の原因

日本政府は日本の生産性を働き方改革という方針で引き上げようとしているが、世界レベルで話すと、海外のコンサルタント会社、政府までもが働き方改革などと曖昧な活動ではなく、単刀直入にトヨタ生産方式をより経営やホワイトカラーに進化させたLean(リーン)を取り組みはじめたことが勝因となってきたことを初めにお伝えしたい。

2019年3月26日から4月1日までアメリカのテキサス州、ヒューストンで開催されている「Lean Summit 2019」に参加するため、ベルギー人のTimさんと二人で出席した。「Lean Summit」は米国のLean Enterprise Institute(LEI)が主催でこの10年で世界各国にて開催されるようになった。


※LeanSummit 2019のWebサイトは上記画像をクリックしてご覧ください

私がLeanの活動を意識するようになったのは、つい最近であり、1年ほど前からである。あるネット上の情報でUSにはブラックベルト(改善のプロフッショナル)が30万人、世界全体でベルト保持者が150万人いると聞いたからである。
また、GoogleやCoca-Cola、Starbucks、Nike、Boeingなどの海外ブランドも実はLeanを取り組んでいることが分かってきてからである。
この10年の取り組みで変わってきたのである。

Lean Summitには、800人ほどの各企業の経営者レベルや改善を推進する部門の人間が集まっていた。内容は、製造現場の話よりも経営や組織開発、リーダーシップ、ITとLeanの考え方を融合したリーン・デジタル・トランスフォーメーションというコンセプトで日本の経営手法よりはるかに進んでいる内容であった。

オランダのIng銀行では、10年前からAgile開発を始め、5年前からDevOpsに移行し現在はDevOpsを深掘りさせていて、経営はLean(トヨタ流)+開発現場はAgile(Scrum)を融合させていた。
これはサービスの提供という観点からすると最速のスピードである。通常、開発はAgileで行うことでスピードは出るが、経営のサイクルが遅いためにサービスのリリースが遅れるというボトルネックが解消されていない。しかし、経営は大部屋化(Oobeya)され経営企画と開発が早いスピードで回るため顧客に対して常に良いサービスを他社より先に提供できるようなマネジメントに変わってきているのである。

立命館大学大学院の小菅准教授からお話をお伺いすることができた。
2016年のレベルでスウェーデンはLeanが広がり企業はもちろん、政府、病院、警察、学校までもが取り組み始めており、政府はLeanを奨励しているという動きになっているということをお聞きした。北欧の小さな国でも最近VOLVOなどは品質、魅力的な価値を上げつつあるため、Leanの成果だと私には理解できた。
http://www.ritsumei.ac.jp/research/radiant/aging-society/story7.html/

この動きは、スウェーデンだけではなく、ロシアも同じような動きを始めたと聞いた。

もともと、日本のお家芸だったトヨタ生産方式(TPS)がLeanとして海外に輸出され、それが独自の進化をして、この10年であっという間に経営やホワイトワイトカラーに広く浸透してしまったのである。最強のDNAを海外が身につけてしまったということである。

サミットの模様をYouTubeに掲載したので雰囲気を知って頂ければと筆者は考えている。

1日目の動画

 

2日目の動画

関連記事

  1. Lean Summit 2010 – Sharon Tanner – Lean for Leaders in the Executive Office (ボーイング導入事例)

  2. トヨタ流「3つの生産性」

  3. 新入社員教育をしたい

  4. TMSの認定と他の(国家)資格との違い

  5. 自工程完結アニメーション(アウトプットイメージを合わせる)

  6. マネジメントとは何かを知りたい

Translate »