名古屋工業大学とのマトリックス組織に関する共同研究

ニュース 2017/05/31

名古屋工業大学の徳丸宜穂准教授と豊田マネージメント研究所は、2017年度からトヨタのマトリックス組織※の研究を開始しました。

トヨタ自動車の組織体質が強靭なのは、トヨタ生産方式に代表される現場活動だけではなく組織形態としてのあり方であると言われています。

現場レベルのTPS(トヨタ生産方式)やリーン、制約理論などだけを行っていても、高収益な組織体質にはなり得ないことがわかってきました。

この研究の目的は、トヨタグループ以外の会社がトヨタのような強靭な組織体質に変わるための成功要因を抽出し、組織体質を変えるためのプログラムを開発することにあります。

マトリックス組織を短期間で設計・開発・構築できるようになれば、組織は活性化し、企業内ベンチャーによるイノベーションのスピードは加速し、企業内でのノウハウの偏り、社員不足の解消、全社的な経営品質の向上などその効果は計り知れません。

マトリックス組織を支えている委員会や会議体などの制度の目的、運用方法、大部屋を支えるメンバーのオペレーションと人財育成、人事評価システムとの連動、経営的成果に直結する方針展開に対するオペレーションなどをトヨタのOBからバーバルコミュニケーションを通じて暗黙知を抽出し、データマイニングを行い形式知化することで今までベールに包まれていた数十年に渡る暗黙知を可視化します。他の企業がマトリックス組織を作るために数十年かかる時間を数年で構築できるようにするためです。

様々なパターンの組織形態を形成することのできるマトリックス組織。日本国内でのマーケティングやマネジメントが上手くいっている企業であっても、日本企業のグローバル化が加速している昨今、未だに多くの企業がグローバル市場においての組織構造の確立について頭を悩ませています。その糸口になるべく組織形態を当社が先陣を切って進めているところです。

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徳丸宜穂

所属:名古屋工業大学 社会工学教育類 経営システム分野/創造工学教育類
社会工学専攻 経営システム分野
役職:准教授
取得学位:京都大学ー博士(経済学)
専門分野:経済政策/理論経済学/経営学
技術経済論・比較政治経済学・企業論・進化経済学の観点から、社会経済体制とイノベーションとの関係について研究を行っている。

 

※マトリックス組織(Wikipedia参照)