両備ホールディングス

両備ホールディングス
所在地
岡山県岡山市北区錦町6番1号
創立
明治43年7月31日
資本金
4億円
代表者
代表取締役会長(CEO):小嶋 光信
代表取締役社長(CEOO):松田 久
代表取締役専務:阿部 泰裕
従業員数
2,390名
ホームページ
http://www.ryobi-holdings.jp/

両備ホールディングス株式会社総務部部長富田様

両備ホールディングス株式会社
総務部 部長 富田様

両備グループ様は、岡山県を中心に運輸・観光関連事業、情報通信事業、生活関連事業など幅広い事業を展開されており、グループ企業49社、8000名の企業です。グループの経営理念としての「忠恕」、経営方針としての「社会正義」「お客様第一」「社員の幸せ」を実践すべく「職場自律改善塾」を導入され、改善塾も第3期目を迎えようとされています。両備グループ様の企業風土については、小島会長の「地方公共交通の救世主」(カンブリア宮殿)でも紹介されています。
今回は、両備ホールディングス株式会社の総務部長である富田様に改善の取り組みについてお話を伺いました。

自らの目で見て体験して初めて現場が見えてきた

両備ホールディングス株式会社総務部部長富田様2

―― 改善塾の導入前と導入後で何が変わりましたか?

私はそれまで、不動産関係の部署に25年いました。両備グループ内には約50社あるのですが、他のグループ会社に行く機会や他の職場を見る機会はほとんど無かったんです。それで、去年から両備ホールディングスの総務に来たわけです。ここの総務というのは、ある意味グループ全体を見るような部署ではあるんですが、それでもグループ内のよその会社に行って現場を見るというのは、まず無かったんですよ。

今は、自律改善第一期生の講師として職場巡回をするなかで、ひとつひとつの現場がそれぞれのグループ会社の中で全く違うのだなということが解り、カルチャーショックでした。よく職場を現地・現物・現認と言いますが、自分で体験して改めて、現地・現物・現認の真の大切さが解りました

うちは、グループ会社が多く業種も多いので、ひとつの業種をやられている会社さん以上にそう思ったのかもしれません。

次の改善へ進むための課題が見えてきた

―― 自身が仕事をする上で気にかけるようになったことはありますか?

ちょっと細かいことになるかもしれませんが、机の上ひとつにしても業務をする際の物の置き場所を変えてみるとかそういった様々なムダを考えるようになりました。書類についても整理・整頓をして、今まで手間だったものが変わったなぁと感じることがあります。

―― 普段自分では余り意識していないと思うのですが、他の人から「前と比べるとちょっと違うね」と言われたりして気づくことはありませんか?

朝礼を毎朝やっているんですけど、整理・整頓をみんなでやっていた時ほどの盛り上がりはないですね。「じゃあ、次の改善を」というところまではいけていないんです。

―― トーンダウンしていく事について何か対策を打とうとしていますか?

やっぱり、周りも改善活動をしていないといけませんね。改善に取り組むチーム数を増やすなどの取り組みをやっていますが、これは必要なことだと思います。
例えば、このフロア40人の中でひとつのチームだけが改善活動をしているだけでは効果が薄まってしまうので、あそこでもやっている、ここでもやっている、というように職場全体が改善活動をやっているようになれば改善効果が続くと思うんですよね。

―― そろそろ、チームでの取り組みから組織単位、フロア単位でテーマを決めた取り組みに変えていった方が良いですね。

そうですね。そのあたりが、今後の改善塾のテーマになるんでしょうね。改善は、一人で続けるとか、ひとつのチームで改善を続けるのは孤立化してしまうので、どうしても難しいですからね。

改善活動は、まずトップの意思決定が重要だと思う

―― 改善活動をされていない企業様にアドバイスはありますか?

現場の活動として、まずやってみるというのは大事ですけども、トップがこの方向で行くという意思決定がないと下は動けないので、トップの啓蒙、上司の理解というのが必要なのかなぁと思いますね。

―― そういう意味では両備さんは、小島会長、松田社長、阿部専務が改善していくという意思がはっきりとされているので、やり易いかもしれませんね。

両備ホールディングス株式会社

そういう意味ではそうですね。それが、職場の長まで降りてきて、そこの人達が積極的にやろうというところまでできれば、もっと改善活動が広まると思います。両備100周年の社内報があるのですが、今の経営理念の「忠恕(ちゅうじょ:真心からのおもいやり)」というのが、創刊号に載っているんですよ。もっと古い原本もありますけど、昭和30年の両備創刊号の中に松田與三郎翁の言葉として両備の経営理念の中に脈々と受け継がれているんです。提案制度は1960年、QCも1971年からやってるんです。高木さんが『改善活動は「忠恕」だ』とおっしゃっていたように、両備の経営思想と改善活動はうまく融合すると考えています。そのためにも、両備流(両備の組織文化として)にうまく根付かせれば機能すると思います。

―― すごい歴史ですね。QCを大事にされている理由がわかりました。いつも、改善塾を行うときに教室の壁にある額に入った経営理念が私の目に飛び込んできます。両備様は「温故知新」ではないですが、儒教の精神(陽明学)を大事にされているということも今回のこの社内報で知りましたが、これはトヨタにおける改善の精神とまったく本質は同じだと思っています。論語などを読んでみますと、改善を経験する前には気にも留めなかった言葉がひとつひとつ響いてくるんですね。 今後の両備グループを支える活動になっていただけることを願っています。